1名の学生が長期研修としてロシア国立原子力研究大学(MEPhI)に派遣されました。派遣期間は9月16日~12月13日でした。

三か月という短い期間ではありましたが、テーマ実施中に成果を出し、早々に、Obninsk市で開催された学会「XIV International Scientific and Practical Conference ”The future of nuclear energy – Atom Future 2018″ (期間11月29日、30日)」にて、東工大における研究内容とともに2演題の口頭発表を行いました。さらにこれらの発表内容について、学会から”優秀賞”の表彰を受けることができました。

学生の感想

これまでに無い程充実した3か月間を送ることができた。学術的な経験だけでなく、食事、気候、人々の振る舞いといった出会うもの全てが自己成長に繋がったと感じる。

特に研究活動については、限られた期間で馴染みのないテーマについて初めて出会う人々、初めて扱う解析ツールに囲まれて研究を行う経験を得た。その結果、課題に向けた解決プロセスを考え、研究を計画的に進める能力を得たように感じる。結果的に、国際学会で成果を発表し、ベストレポート賞を受賞することができた。これは派遣前の予想を上回る成果であり、また、派遣前の自分では成し遂げられなかったと感じる。すなわち、今回の派遣により大きな自己成長を達成することができた。

また、精神的な面でも大きな変化を感じる。特に、自分の意見や手法に固執せず、他人の意見を尊重して柔軟に行動することができるようになったと感じる。関連して、文化的背景や信仰などの多様性を受け入れることができるようになったとも感じている。さらに、ストレスのかかる状況下でも、自分の成長に繋がると捉え、前向きに行動することができる能力を身につけることができた。

次年度以降の参加者へのメッセージ

これまで述べてきたように、3か月という短期間でさえも海外に身を置き、日本語の通じない(英語も通じない)環境で、初めて会う人々・文化に囲まれて研究し、生活を送るという経験は自身を大きく成長させると確信している。特に、私の場合は3か月の内2か月半を周囲に日本人がいない状態で過ごした。やはり、厳しい時間を過ごすこともあった。しかし、苦労は買ってでもしたほうが良いという言葉通り、その環境が大きな自己成長を促すのではと考えていることをここで述べておきたい。

一点、私が後悔していることがあるのでフィードバックとしてここで述べておく。それは学術的経験に偏りがあったことである。つまり、「研究」に関連する事柄のみに取り組んでしまったことである。例えば、MEPhIで開講されている多種多様のユニークな授業に出席すればよかったと後悔している。MEPhIでは原子力工学以外にも様々な授業が開講されており、それらは私のようなインターンシップ生でも無料で参加することができるとのことをインターンシップ最終日の前日に聞いた。もっと早く気付くことができていれば、と後悔している。よって、見聞を広げる機会を失わないように、一点にのみ集中するのではなく、様々な事柄に興味を持って行動してみると良いかもしれない。